はじめに
Kubuntu 24.04のWayland環境でEclipseを使っていたところ、マウスクリックの座標がズレる現象に遭遇しました。たとえばメニューバーの「Window」をクリックしたつもりが「File」が開く、といった具合です。原因はEclipse(SWT)がWaylandネイティブに対応しきれていないことで、X11互換レイヤー経由で起動することで解消できます。
問題
Kubuntu 24.04でWaylandで使用している際に、eclipseでマウスカーソルの座標の問題なのか、Windowを選ぼうとしてもFileが選ばれてしまったりする。
環境
- OS:Kubuntu 24.04
- kwin:5.27.11
- eclipse:Eclipse IDE for Embedded C and C++ Developers - 2025-12
解決策
x11で使用する。
[アプリケーションを編集]から[アプリケーション]、Environment VariablesにGDK_BACKEND=x11を追加する。(すでに別の環境変数がある場合、半角スペースで追加)
補足
GDK_BACKEND=x11 を設定することで、EclipseはWaylandではなくXWayland(X11互換レイヤー)経由で描画するようになります。Wayland上でも動作しますが、SWTのWaylandサポートが不完全なため、この方法が現状最も安定しています。
なお、ルネサスのIDE「e2Studio」はEclipseベースですが、最初からX11起動になっているため同じ問題は発生しません。同様の問題はUbuntu系のWayland環境全般で起こりうるため、他のディストリビューションでも同じ手順が有効なはずです。